明日天気堂

堀井明子(迷走中のアニメ系脚本家)の近況報告などなど。

エルゴ撤退!?!

なんてことでしょう。ホリイは今、とてもショックを受けています。
エルゴソフトが、ビジネスソフト事業から撤退するというニュースが飛びこんでまいりました。
Macユーザーにとっては、まさに青天の霹靂のニュースです。


「これの何がショックなの?」という方のためにご説明しますと……。
エルゴソフトは主に、Macintosh用日本語ワープロソフト(egword)、日本語入力ソフト(egbridge)などを開発していました。
Macintoshで日本語入力するには、「ことえり」「ATOK」、エルゴの「egbridge」くらいしかソフトはなく、選択肢が非常に少ない状態です。この3つのうちのひとつ、「egbridge」がなくなってしまうというんですから、大変なのです。


私自身、このエルゴのソフトを便利に使っているユーザーの一人なのでした。
原稿は主に「Microsoft Word」で提出しますが、提出前の段階はエルゴの「egword」で作成していました。日本語入力にはもちろん「egbridge」。
実はこれ、腱鞘炎対策の一環でもあるのです。


キーボードの配列は、Qwerty配列が一般的です。が、私は少々特殊なDvorak配列というキー配列を利用しています。
前者ですと、ローマ字で日本語入力をする際、片方の手に負荷がかかってしまいますが、後者は、まんべんなく両手を使うことができます。
さらに、ローマ字変換規則を「ACT (AZIK on Dvorak) 」というものにカスタマイズしますと、なんと! 打鍵数が劇的に減るのです。慣れてしまえば、腕に優しく、負担のかからない入力方法です。


さて、話を元に戻しますと……腱鞘炎に悩まされるMacユーザーとしましては、エルゴのソフトはかけがえのないもので、とても貴重で、尚且つ便利なソフトだったわけです。
なのに、なのに、撤退!?
誰か嘘だと言ってください……!!(号泣)
エルゴのソフトが使えなくなったら、私はどーすればいいのでしょう。
とても使いやすかったのに! 頼みの綱だったのにっ!


思えば数年前、コーエーさんとの打ち合わせの席で「egbridgeegwordを使ってます」と言ったら、「ええーっ!」と、ものすごく驚かれたっけ。「使っているという方に、初めてお会いしました」とさえ言われたような。(※エルゴソフトはコーエーの子会社です)
まあ、確かに、Macユーザーで、尚且つこのような環境で仕事をしているライターは、間違いなく少数派なのでしょうけど。


今はただただ途方に暮れています。
本当に残念。非常に使いやすく、素晴らしいソフトだっただけに。ああ、惜しいなぁ……。
とりあえず「egword Universal」が使えなくなる日まで、使い続けようと思っています……。感謝の意味も込めて。
(いざというときのために、移行先のことも検討しておかないと……)